どうしてとサクラが云う。
彼女の眼には困惑しか生まれてない








「どうして?」
「晋助。離せ」
「あんたのそういうとこ好きだぜ」
「んっ」
「さて…どこまで耐えられる?」
「いっ…くぅ」









無理やりの挿入は
鮮血を流すだけで悲鳴も何も上げず、
ただ傷を獣じみた低いうなり声だけが聞こえる。







…………気に入らない。








「流石だな」
「女は大事に扱えって知らないの?」
「生憎、お前を女だと思ったことはねえよ」
「なら抱くな。他をあたれ」








律動している間も平然と話すこいつが気にいらない。
本気で気にいらない。














「銀時には甘い声を出すのにな」
「なんでっあ」
「ここがいいか?」
「やめっ。っっぁ」
「声出せよ」
「い…やだ」
「じゃぁ」
「ああああああっ。」
「銀時とどっちがいい?」
「銀と…あんたは違…う」
「そーかよ」
「愛してん…のは…あいつだっ。きゃっ」
「もういい」
「ひゃっ。激しく…すん…」
「サクラ」
「晋…助……」
「俺だけ見ろ」
「晋助?っはゃ」
「…」
「そっいやっ!!!」








乾いた肉のぶつかる音とサクラの唇から流れる血と嬌声








それだけで満足だ。















B級ポルノ 慈悲さえなく












一段と高い声が上がると彼女の体が強張り力が抜ける。
その様すら美しく愛しい







ずるりと抜くと白と鮮血。
処女でもねぇのに処女のようで
それが嬉しい自分がいて








「晋助」
「…」










目が合う。漆黒の目。サクラの目。







「ここで殺して」
「嫌だね」
「仲間だと…思っていたのに」
「そー…かよ」
「嫌いよ。大っ嫌い」






そう言って泣く彼女は慈悲の心を持っていないのに















なによりも
誰よりも美しい。