ドリー夢小説
今日はちょっとしゃべれたと
幸せ半面
やっぱり
(なかよさげだな)と
不幸せ半面
そう思いながら
休憩中の後衛陣にタオルとドリンクを配り続ける。
(今回は怒られない様にヒル魔君が先っ!!!)
「おい」
「何、ムサシ」
「顔大丈夫か?」
「え?大丈夫じゃない?」
「お前なぁ」
といってぺりぺりっと湿布を剥ぎ取られる。
(ムサシって兄ちゃんみたい)
「痛い」
「当たり前だ。…腫れてきたな」
「明日にはひくわよ」
「そういう怪我か?」
「あだだだだだ。顔もげる。」
「ったく。小母さんに申し訳ないだろう」
「居ない人のこと言っても仕方ないでしょ」
「まぁ、そうだが…」
新しい湿布を張られていると
「いない?」とセナ君がぼそりと呟く
「え?」
「ああああ!!!すいません。」
「あぁいいのよ。私両親いないってだけだから」
「は?」
「どうしてっすか?」
「どうしてって言っても…」
「モン太!」
「すっすいません」
「あっゴメン。事故でね。」
「「ごめんなさい」」
「ああああ謝らないで。隠す事でもないからっ!」
「」
「なによ」
「動くな。貼れん」
「ぶぅー」
ぺたりと張られて
至極乱暴に紙バンを貼られて
「もう少し女らしくなれ」とありがたくない言葉をもらう
「うっさいなぁ」
「ちゃ〜ん。」
「あっ栗田君っ!前衛にドリンク持って行かないとっ!は〜い」
と私は駆けて行く。
「すいません、ムサシさん」
「あ?気にするな。あいつももう吹っ切れたみたいだし。」
「でも」
「逆に気にしすぎるとあいつが悲しむ」
「はい」
「オイ、糞ジジイ」
「なんだ?」
言わなかったな?とヒル魔が言う。
言わなかったと厳が言う。
若干の険悪ムードが流れている事なんて私は全然知らず。
「っ!!!水」
「様」
「美人な様」
「うふふ」
三兄弟をいぢめて楽しんでいた。
私は振り返って彼方を影を静かに見つめる 04
「あいつは俺の可愛い妹分でね」
「あぁ?」
「中途半端で近づいてほしくないんだよ」
「…」
((一体何の話?))
「大体、勘違いされてるぞ」
「?」
「まぁ、頑張れ」
「こ・の・糞ジジイ」