ドリー夢小説
(かなり場違いだ)
と思ったときにはもう遅くて
私は会場の片隅で静かに座っている。
隣にヒル魔君
その他、各チームのマネとキャプテンらしき人々がいて。
(胃が痛い)
場違いな私は胃痛を堪えて
静かに座り続けている。
「ヒル魔君」
「あ?」
「(怖い)今日は一体…」
「取材だ。取・材!」
そんなこといったって
どないせぇと言うのよ。
小さくため息をついていたら
近くにいた若菜さんが声を掛けてくれる。
(顔の腫れだけ取れてよかった。ナイス・まもりちゃん!)
「大丈夫ですか?お茶のみます?」
「はい。(女神様だ!)」
「泥門は姉崎さんだけかと思ったら、雨竜さんもマネージャーだったんですね。」
「正確に言えば私は雑用なんですけれども…」
「雑用?」
「はい。…かなり場違いな気が」
「私も毎回此処に来ますけれどかなり殺気立ってますよね。」
「ね」
「うふふ」
女神様と一緒にクスクスしゃべっていたら
やたら背の高い人が若菜さんの横に座る。
「?」
「こんにちは。」
「あっ。うちのQBの高見さんです」
「泥門の雨竜です。はじめまして」
「はじめまして。で」
「で?」
またまた姉崎さんは?と聞かれ
本当に居た堪れない。
「もう帰りたいです」
「高見さん!」
「あっ。ゴメン。そういうつもりじゃなくて」
「「?」」
「君いつも見に来てるでしょ?全試合。姉崎さんが居ないってことは君も泥門のマネ?」
「しししししし知って」
「うん。知ってるよ」
「なんで?」
だってといってメガネを少し直す。
同じQBといっても
全然違うなと
私の横の人を見る。
「君の事見てたから」
「…は?」
「まぁ、僕だけじゃないと思うけれども」
「…へ?」
「おいっ」
「君もその口だろ、ヒル魔」
「…」
「ちょっと…何の話ですか?」
なんか後ろから凄い殺気。
ちらりと見るのも怖いけれども
勇気を振り絞って振り向こうとした瞬間
「マネジャーのみなさ〜ん!!!」
という天の声
私は振り返って彼方を影を静かに見つめる 06
「雨竜さんってもてますね」
「何が?」
「(意外と鈍感だ)」
「私はまもりちゃんや若菜さんの方が数段可愛いと思うよ。で、雨竜じゃなくて良いよ。」
「?」
「って呼んでね。」
「じゃあ私は小春で」
親友ゲットっ!!!