ドリー夢小説
「用意できたか?」
「ウン」






ワンピースはないだろう






ワンピースはっ!!!















(丈みじけぇ。足細せぇ。白ぇ。)




「戸締りおっけぇ。行きますか?」
「おぉ。」
「妖一君細いねぇ。ちゃんと食べてる?」
「あ?俺も一人暮らしだからな」
「駄目だよ、きちんと食べないと。これからも一緒に食べる?」












とんとんと
安い鉄板の階段を降りながら
が言う。










「好きな奴いんのに?」
「ん?だって、厳の作らないといけないし。」
「誤解されるんじゃねぇの、そいつに?」
「恋人にはなれないよ。多分、向こうは付き合ってる人居ると思うし。片思いですから」
「ふ〜ん…」









誰だよ、その男。
ぜってぇ調べて、ブッ殺す。












「さむかねぇのか?」
「ん?大丈夫。」
「化粧してんのか?」
「おー…よくお気付きで」
「ケケケ。スッピン見たからな」
「いつもはスッピンだもん」







むーむー言いながら怒るが可愛い。






ケケケと笑いながら
彼女の歩幅にあわして歩く。








「大体、まもりちゃんが可愛いから。一緒に居て恥ずかしくないようにですね…」
「はぁ〜?」
「ああいう、知的美人になりたい!」
「おめぇも頭悪くねぇだろ」
「まーまーです。」












小さなショルダーを掛けなおしながら
彼女が見上げる。











やばい
やばい




やばい…


















「あっ妖一君」
「なんだよ」
「まもりちゃんに勘違いされるよ。こんなところ見られると!」
「…は?」
「だって」
「何言ってんだよ」
「まもりちゃんのこと好きでしょ?」
「ケケケっ!!!」







盛大に笑おう。








あの糞ジジイが言ってた事はこういうことか。
(そりゃ対象にもなんねぇわな。)















「え?」
「俺が糞マネを?」
「うん」
「何処でそうおもうんだよ。」
「だって、みんなそういってたよ」
「ケケケ」


(あっ銃火器を持ち始めたっ!!!)
































わたわたするお前が好きだ



横で必死に宥め様としてるお前が好きだ






試合中必死で応援するお前が好きだ




負け試合で静かに泣いて客席で蹲るお前が好きだ




勝ち試合で誰よりも喜ぶお前が好きだ






「妖一君?」
「なんだよ」







練習中そっと窓ガラスの向こうからから俺等を見ているが好きだ。









「恋人はアメフト?」
「ああ」
「ふ〜ん。ムサシと同じだね」
「あの糞ジジイは金槌が恋人だろう?」
「今は…アメフトだよ」
「そうかよ」
「うん」












彼女が片思いしている男
(それが例えムサシだろうが他のどの男だろうが関係ねぇ)








「俺も今片思い中だ」
「えっ?」
「ケケケ」
「誰誰?」
「知りたかったら明日はもっと早く起こせ」
「うん。起こすからっ!!!って、また泊まるの?」
「おー。」
「じゃあ、今日の晩は栗田君も呼ぶ?」
「…寝床が無くなる」
「皆で川の字になって寝ようよ」
「けっ」
「わ〜い。今日もお客さんだ!」













(絶対手に入れてやる。)


























私は振り返って彼方を影を静かに見つめる 11

















「でも、まもりちゃんじゃないとしたら…鈴音ちゃん?」
「あれは糞チビのだろう」
「早くくっつかないかなぁ」
「…おせっかいはばぁ」
「ひどいっ」











今は…
せめて会場までこの生ぬるい関係のままで。