ドリー夢小説
私は泣いた。
対神龍寺ナーガ戦の後
みんな喜んでいる中
私は階段の下で静かに泣いた。
「オイ」
「あっ」
「な・に・泣いてやがんだよ。」
「怖かったから」
「あぁ?」
試合中
私は振るえと戦った。
試合に出ている彼等の方が大変なのに
私なんかが震えてなんか居られないけれども
(怖かった)
怖かったのだ。
彼等の一人でも怪我をして欠けそうで
彼方が居なくなりそうで。
ただただ怖かった。
「妖一君…」
「あ?」
「怪我大丈夫…?」
「怪我だぁ?」
うんと頷く。
と
大きなため息を付かれる。
それだけでも
怖い
「怪我なんてねぇよ」
「唇切ってる」
「それぐらいいつもだ」
「…うん」
「糞マネ」
「ん?」
ぐいっと顔を上げられた
「勝ったんだぞ」
「うん。」
「分かってんのか」
「実感…わかないけれども」
「俺の方がわかねぇよ」
「うん」
「泣くなよ」
「それは無理」
「あぁ?」
私は泣く子なんだよ。
よく泣くの。
だから
だから
「嬉しいときでも泣くから」
「…はぁ?」
「今やっと実感わいてきた!!!」
「ったく」
「先生、一発当てたね」
「おぉ。なんか服なんぞ、買ってきやがったらしいぞ」
「えっ?」
「糞マネたちは着替えてすんでんだよ」
あなたが無事でいてくれたら
それだけで
こんなにも安心していられるのだから
(私は現金だな)
「」
「ん?」
「今日はうめぇもんが食いてぇ」
「何がいい?一緒に買い物に行く?」
「おー」
「試合の後だから私だけで行こうか?」
「あー…行く」
「今日こそ教えてね」
「何が」
「妖一君の好きな人。」
すっごい嫌そうな顔
(そんな顔しなくても)
「だって!!!」
「しつけぇ」
「この前から教えてくれるって言って教えてくれないじゃん」
「あーあー」
私は振り返って彼方を影を静かに見つめる 12
「っ」
「どうだっ!ナイスセレクション」
何でみんなして
こいつにこんな短い丈をはかせんだよ。
「先生っ」
「なんだ?」
「足が寒いでありますっ!!!」
結局色気がまったくなくて
(結局パンツはきやがって)