取り合えずだ。談話室で泣かないでほしい。
しかも号泣というのはどういうことだ。


「お…い。どうしたぁ?」
「スクアー…ロ?」






やばいやばい
俺の知っているはヴァリアーの幹部で
笑いながら血まみれになる様なマッドなやつで
日本人らしく年齢不詳で
少女のように微笑み男のように豪快に笑い娼婦のように笑みを浮かべる…これは違う。

まぁ、なんていうだ。
こんな涙を流すようなやつじゃない。







「ど…」
「スクアーロ」
「ドッキリかぁぁぁぁ」
「わぁぁぁん。」
「どうした」
「スク…」
「誰にやられたぁ。いってみろ。」
「うっぐ」
「俺でよければ助けてやるから」













キョトンとした顔をして
すぐににっこり笑みを浮かべる。



やばいやばい
こいつは普通の女じゃないんだ。
ここで本能の赴くまま動けば俺は確実に殺される。
(俺の方が強いけどよ。まぁあれだ)









「一緒にきて」
「へ?」
「スクアーロにしか頼めないから」
「っ」












そして1週間後







俺はどうしてかものすごくにつかわないところにいる。
白い教会。可愛らしい新婦と幸せそうな新郎。
右をちらりと向けばがギュッと拳を握ってる。


ため息が出る。



の可愛がっていた部下が結婚するらしい。
しかも電撃隊の奴に。レヴィの部下に。
思わず殺しそうになったそうだ。あの変態私の部下に手を出しやがってと錯乱までしたそうだ 。偶々通ったボスに殴られて未遂に終わったらしいけど。





「結婚式で暴れたら困るから」
「はぁぁぁぁぁぁ?」
「だって幸せそうなのにぶっ壊したら駄目でしょ?」
「そんなのベルに頼め」
「…ベルは一緒にぶっ壊しそうだしマモちゃんは高いし。ボスは他の人たちがひくし。お願っ !!!」





思い出してまたため息がでる。








「んー」
「変態部隊の割にはしっかりしてそうじゃないか」
「うん」
「大丈夫たぜぇ」
「うん」
「とりあえず良く頑張ったな」












ため息は出るけどこれが惚れた弱みだ。
ボロボロ泣くをぎゅっと抱きしめて頭を撫でてやる。




「なーくーなー」
「無理」
「他の奴なら襲われてんぞ」
「ボスに襲われかけたよ。この間錯乱してた時」
「あの糞ボス」
「スクアーロ。」
「あ゛?」
「ありがと」
「どういたしまして」
「大好き」
「は?」
「あ」
「ちょっとまて」
「っ」
「ちょっ。武器降ろせ!!!」
「少し時間巻き戻して」
「無理だろぅ」
「とりあえず忘れて」
「そーかよ。」
「…」
「俺もだぞぉ」








真っ赤になるの耳元で囁くと
綺麗に着飾ったが見上げてくる。
やばい。




「すきだぁ」
「う…」
?」
「うん」








またにこりと笑う。
その姿がとてもとても形容が出来ないほど




















001.女が花嫁になる瞬間











「という事でボス」
「…」
「結婚します」
「うぉぉぉぉぉぉい。ボスさんよ。それ降ろせ」
「却下する」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「わっ!スクアーロ」
「いてて」
「大丈夫?」
「ああ」
「っち」










幸せいっぱいの花嫁姿は
恐ろしいからという理由で(何が恐ろしいのだか)
幹部と10代目とゆかいな仲間達しか見れませんでした。









(やぁザンザス)
(…)
(見事に失恋だね)
(カッ消すぞ)
(えー!!!ボスが失恋。誰誰?)
。黙ってろぅ)
(はーい。旦那さま)
(っ)
(カッ消す)
(ぐぁぁぁぁぁぁ)