「Go out!退けっ!!!」
「退きませぬ。様をお返し頂きまする。」
「Ha?あれは俺のもんだ」
様は甲斐の宝。そのお方がお倒れになるほどの酷使のしよう。某もう黙っておれま せん」
「Shit!」
「政宗様!!!!!!」











真田幸村の槍を押さえたと思ったら小十郎が叫ぶ。
不意に見上げるとあの時織田のおっさんとこで見た飛び道具か降ってくる。




(長曾我部か)




「何事でござる」
「長曾我部だぜ。旦那」
「佐助!」
「独眼竜も。様は頂いたということです。」
「なにっ」
「ha. あの海賊野郎」
「よー。独眼竜。始めましてだ甲斐の虎子」
「御主が様を」
「おいっ。はどうした」
「俺が貰った。」
「Ah?」
「この世の宝は全て俺のもんだからな」
「I see Isee じゃあお前も敵だ。死んじまえ」
「やなこった。」
「…」
「なっ。」
「ah?お前んとこに女の兵が居たか?」










長曾我部に向けた刃をいともたやすく抑える女が目の前に立っていた。
「…ご覚悟を」
「あんた主を間違えたな」
「否ことを」







媼の仮面を被った女は短刀を構える。





「独眼竜」
「邪魔すんな女」
「…参ります」












一瞬消えたと思った。




(っち。右からかよ)
避けたつもりが兜にあたる。








「なっ。」
「So great」
「…」







刀一本でいけると思ったが…





「六刀!?」
「あちゃ〜」
「佐助?」
「馬鹿だな。頭に血が上ってやがる。」
「政宗様!!!」
「邪魔すんなよ。」
「…」












六刀出してもなお女の雰囲気は一切変わらない。
それどころか闘気すら出さない





「舐めやがって」
「…」
「はぁぁぁっ」
「…」








無言で黙々と刀をはじく。








「っち。」
「もしや。佐助」
「あら?旦那の方が先に気がつくとは」
「ありゃ本気で行くな。はもらった」
「まだ分かんないぜ。ちゃんが勝算なくやるとは思えないから」
「まさか」
「でも、そろそろ助けに行くか」
「前田殿」
ちゃん強がってるけど本調子じゃないからね。たぶんほら」
「まっ」


















刀を構える











「政宗様!!!」









強い女。












「お待ちください」







媼の仮面の下の顔を想像してみるが
そんな暇は一切ない。
(強い)



たがなんだこの違和感。
なんだこの感じ





…どこかで













12.媼の仮面の下















媼の仮面が弾き飛ぶ。
もちろん刀ではなくあなたの手で。


「Hey Kitty」
「っ」
「おいたが過ぎると怒るぜ」





私は久しぶりにあなたの目を見る。







「あっ」
「you are kidding 何やってんだよ」
「気がついた?」
「俺の刀を止める女が他にどこにいる。お前だけだ」





六刀が地面に地面に刺さる。







「げっ気が付きやがった。」
の勝ちだな。」
「はっ破廉恥でござる」
「旦那〜…。大将も向こうで見て拗ねてますし。もう引き時でしょ」
「なっ。御館様ーーーー!!!」
「いいねぇ。恋してるねぇ」
「よかった。」









私は青に抱きしめられる。







「だって。癪じゃない」
「気がつかなかったらどうするつもりだったんだよ」
「元親と一緒に海に出て海賊になる。」
「Ha!妬けるね」
「だってあなたには愛姫がいらっしゃるでしょ」
「No problem あれはもういない」
「はぁ?」
「全部終わった」










私は顔を持ち上げてじっとあなたの顔を見る。
あなたは少し困ったような顔で睨むなよといった。

睨みたくて睨んでいるわけではない。





どういうことなんだ





と思った瞬間「偽物だったんです」と小十郎がいう。






「偽物?」
「はい。政宗様の御命を狙う不逞の輩が送り込んできた女と言ったほうがよろしいかと」
「殺したの?」
「Ahn?」
「殺したの?」







死ぬほど憎かったけれども本当に死んでほしかったわけではない
じっと見ると小さく舌打ちされて殺してねぇよという。






「殺してないの?」
「ああ」
「本当に?」
「足腰は立たなくした」
「…なにしたの?」
「聞きたいか?」
「いーです。ってきゃぁ。どこ触ってんの」
「Ouch!」
「慶ちゃん、元親。助けて」
「馬鹿ップルだねぇ」
っこっちこい。」
「Ah?何触ってんだよ」
「はっ。嫌われてんだからあきらめな」
「fuck!帰ってこい」
「政宗様。犬ではないのですから」
「shit!!!。お前も何この海賊の名前ばっかり呼んでやがる。」
「あ?」
「俺の名前を忘れたか」
「…馬鹿宗様。うそ。嘘です。小十郎ごめん。ごめんなさいっ!!!」
「解ればいいです。」
「政宗様」
「OK!お前は俺んだ。帰るぞ」
「はい。元親ありがとう」
「おう。仲良くな。何かあったらすぐ言え」
「うん」
「なにもねぇよ you see?」
ちゃんよかったなぁ」
「うん慶ちゃんもありがとう」
「うんうん」
「謙信公にもよろしく」
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「「「「あ」」」」
「忘れてた」










(げっ。あれ武田信玄だろ)
(おー…)
どんだけ強いんだよ)
(さあねぇ。謙信は自分より強いって言ってたよ。)
(すげぇ)
(Ha!臆したかよ)
(いーや。惚れなおした)
(けっ人のものなのに酔狂だな)
(せいぜい大切にしまってな。いつか奪いに行ってやる。)
(HA!受けて立つぜ)




(普通に話していますが様が大将にに説教してるの止めなくてもいいの?)
((じゃあ、お前止めて来い))
(無理だねぇ)
(おっ御館様。様…)