ベッドの上で私は意識を半分飛ばしながら息を整える。
本気で死ぬかと思った。

だから嫌だったんだ。
このケダモノと仕事するのが!!!



何かと理由をつけて
こういうことをする。

しかも半端なくしてくる!



「抵抗したのに」
「スリルがあっていい」
「は?」
「逆に燃えるって奴?」



そういわれた瞬間頭の中でこいつを殺すシュミレーションを
何度繰り返した事か。

でも、取りあえず咽喉が乾いた。

「水」
「おー…」
「ジャン」
「其の前に服着ろよ」
「もう動けない」
「そんなに良かったか」
「シネッ」
「まあ聞かなくてもわかるけど」
「ケダモノ」
「避妊してるだけマシだと思え」
「避妊しなくなったら本気で殺してやる。」
「おまえにゃ無理だ」
「…朧に言ってやる。」




そういったら
急に上から馬乗りに乗られた。
(何事か!!!)


若干怖いから
目をそむけたら
ぐいっと無理矢理顔を向けられる。


「ジャッ」
「朧とそういう関係?」
「はぁ?」
「どうなんだよ」
「まぁ、仕事上では止むえない時もあるけれども」
「…」
「まてまてまて!!!キスしないでよっ」
「るせぇ」
「う…んぐ」













手を押さえつけられて
私はそのまま深いキスをされる。

今までより荒々しくて
息が出来ないくらいの激しいキス。





「気が変わった」
「え…?」
「明日の事考えてここでやめるつもりだったけれども」
「ちょっと!!!まさか…」
「まだヤル」
「は?」
「このまま殺してやるよ」
「やだやだっ!!!」

「助けて朧っ!!!」
「てめっ」
「助けて優っ!!!」
「っ!!!」





そういった瞬間
本当に死ぬかと思うキスをされる。




「ぜってー許さネェ」
「やーっ!!!」
「其の体に教え込んでやる」
「わけわかんない」
「暴れんな」
「やだっ!!!」
「痛い目見るぞ」
「っ!!!」
?」
「なんで?」
「あぁ?」






何で私なの?と聞いた瞬間





全ての快楽の始まりで


私はその渦に飲み込まれることしか出来なかった





沈む沈む夕日の果ては02






「っち」



眠るにシーツを掛けて
冷蔵庫に入っていたビールの栓を抜く。


(眠るって言うか…死体みたいだな)


それを咽喉に通すが
全く味気なくて


(かっこわりぃ)



酔うに酔えず
取りあえず座った椅子から彼女を見つめる。






可愛いなぁとか綺麗だなぁとか
褒め言葉しか出ない辺りが
かなり惚れている証拠で。




(取り合えずだ)



彼女を抱きしめて眠ろうと
ビールを机に置いたまま


彼女が眠るベッドへ足を向けた。